こんにちは、かこママです。
お子さんに「お金」や「投資」の教育をしていますか?
最近は、日本人のマネーリテラシーが低いことが問題になっています。子どもには最低限のマネーリテラシーを身に付けさせたいと思いませんか?
ただ、子どもの頃に「お金の教育」を受けていない日本人にとって子どもへの「お金の教育」はハードルが高いですよね。子どもに「お金の教育」をはじめるには何から始めたらよいか悩んでしまいますよね。
そんな、「お金の教育」に不安があるお母さんには、「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」という本がおすすめです。
本書は、現役の外資系金融勤めの著者が、「自分の子どもに教えておきたいお金の話」をまとめた書籍です。

外資系金融勤めと聞くと、「難しい本なのでは!?」と思いませんか。
難しい金融用語や仕組みを子どもでも理解できるように説明しています。そのため、お金や投資などの知識に自信がないお母さんでもスラスラ読める一冊です。
幼児や小学校低学年の子どもが本書の内容をすべて理解するのは少し難しいと思います。ただ、「お金の教育」のヒントになることがたくさんありますので、「お金の教育」をはじめる前に読んでみて下さい。
この記事では、「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」の紹介と幼児や小学低学年のお子さんにおすすめのお金の教育方法を紹介したいと思います。
「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」とは
「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」の著者は、現役外資系金融マンのジョン太郎さんです。
著者のジョン太郎氏は、大手銀行入社後、日系・外資系の様々な金融機関で、商品開発や戦略企画などの要職に就く。投資信託や不動産ファンドなど、様々な分野で投資・運用ビジネスに携わり、株式・債権・為替・REIT・デリバティブ等、多種多様な金融機関に精通。
本書は、現役の外資系金融マンが、「自分の子供に教えておきたいお金の話」をまとめた書籍です。
現在は、景気の不安定さもあり、「コツコツ貯金をすることが最も堅実」という昔ながらの考え方は、もはや通用しなくなっています。それよりも、幼いうちから「お金」についてしっかり理解させ、「自分の資産をどう守るか」という思考を身に付けさせなくてはなりません。日本と違い、欧米では「お金の教育」が学校でも盛んに行なわれています。
本書では、「お金とは何か」「投資とは何か」ということについて、著者が「自分なら子供にこういう内容を教えたい」という視点から、わかりやすく丁寧に解説しています。「子どもにお金で苦労させたくない」というお母さんには読んでいただきたい一冊です。
これからの子育てに「お金の教育」は必須!?
自分が子どもの頃、親から「無駄遣いせず、貯金(預金)しなさい」と言われたことありませんか?
これは、今の子ども達に適切なアドバイスだと思いますか。
私たちの親世代は貯金(預金)をしたらお金が増えるという経験をした世代だと思います。
でも、今はそんなことありません。貯金(預金)だけしていてもお金は増えません。国もNISAやiDeCoなどの制度を活用するように推奨しています。つまり、投資を推奨しているのが現状です。
このような時代に、貯金(預金)をしていれば大丈夫と子どもに言えませんよね。
子どもには、「お金とは何か」、「経済とは何か」、「お金で苦労しないためにはどうすればよいのか」などの金融知識を身に付けさせないとこれからの世界を生き抜くのは難しいでしょう。
つまり、これからの子育てに「お金の教育」は必須なのです。
「お金の教育」をはじめ前に親が子どもに教えるべきこと
「お金の教育」をはじめる前に、まずは経済の基本である次の4つのことを子どもに教えることが大事だと著者は述べています。
- モノの値段の決まり方
- お金の価値は変わる
- お金はお金で増やすことができる
- お金は育てる環境次第で育ち方がかわる
経済の基本を身に付けておくと「お金の教育」がスムーズに進みます。日々の生活でこの4つを身に付けさせることからはじめてみましょう。
モノの値段の決まり方
モノの値段は一定ではありません。
モノの値段は「買いたい人(需要)」と「売りたい人(供給)」のバランスで決定します。
本書ではトマトの例が記載されていました。
通常、トマトは1個100円で売られています。
そこに1円のトマトが売られていいたら、買う人が多いでしょう。
では、限定10個だったら欲しい人が殺到し、買いたくても買えない人が出てきます。これは、需要より供給が少ない状態です。そうなると、1個10円、20円、・・・で売ってほしいという人がでてきて、最終的には100円に近づいていきます。
逆の例も考えてみましょう。
1個50円のトマトが10万個売られていたら、多すぎてトマトは売れ残ってしまいます。これは、供給の方が需要よりも多い状態です。お店は売れ残りを避けるために30円、10円と値段を下げていきます。
このようにモノの値段は一定ではないことを子どもに教えましょう。
価格の動きやすい野菜やガソリンなど身の回りの商品を利用して、子どもにモノの値段が変わるということを教えるのがおすすめです。
お金の価値は変わる
お金の価値は一定ではありません。そのため、お金は額面ではなく、お金が持つ購買力が大切になります。
お金を貯めることは大事だが、もっと大事なのはお金でモノを買う力を貯めること。そのためには、「モノの値段が上がるのと同じか、それ以上のペースでお金を増やさないといけない」ということを教えないといけません。
普段の生活で子どもにお金の価値は変わるということを教える方法としては、お母さん(あるいはおじいちゃん、おばあちゃん)が子どもの頃のモノの値段と今のモノの値段を比較するのがおすすめです。
お金はお金で増やせることができる
自分で働いて稼ぐだけでなく、持っているお金にお金を生んでもらうことができるということを子どもに教えることも大事です。
これを理解するには、銀行の仕組みを教えることがおすすめです。
銀行は私たちからお金を集め(預かって)、利息をつけてお金を返してくれます。なぜお金を増やしてくれるのでしょうか。
それは、銀行がお金を借りている(貸してもらっている)立場だからです。では、借りたお金はどうしているのでしょうか。銀行は借りたお金をまた別の誰かに利息をつけて貸しています。
借りたお金に払う利息よりも、貸したお金に対してもらう利息の方が高いので銀行は商売として成り立っているのです。
利息の高さが違う理由はなぜでしょうか。それは、お金を貸している不便さが違うからです。私たちは、いつでもお金を返してもらえます。一方の銀行は、約束の日までお金を返してもらえないので不便です。
このような銀行の仕組みを利用して、子どもにお金をお金で増やせることを教えるのはどうでしょうか。
子どもが持っているお金を親に預けさせ、お金を取り出せない不便な期間に応じて利息を付けてあげる方法です。これで、お金を使ってお金を増やす感覚を身に付けることができます。
お金は「育てる環境次第」で育ち方が変わる
お金も、育てる環境次第で育ち方が変わります。経済環境のよい国(=高い経済成長の国)では、お金はどんどん大きく育ちます。一方、経済環境のよくない国(=低い経済成長の国) では、お金はあまり大きく育ちません。
高い経済成長の国では、お金が必要な会社がたくさんあります。たくさんの利息を払ってでも、お金を借りたいと思う会社が多いのです。そのため、お金は大きく育ちます。
現在の日本は低成長が続いています。そのため、あまりお金が育たない国であるという現実は子どもに早いうちから教えることも重要だと思います。
お金を増やすには「フロー」と「ストック」を理解しよう
「フロー」と「ストック」と聞いて説明することができますか?
「フロー」は「流れ」、「ストック」は「貯めたもの」のことです。
お金で考えると、
毎月入ってくる給料や使って出ていくお金は「フロー」。
貯めたお金は「ストック」です。
お金の場合、ストックが新たなお金を生み出し、さらにストックを増やすことができます。つまりストックがフローを生むのです。
「フロー」と「ストック」の考え方を理解するだけで、お金の話を理解しやすくなります。子どもにフローとストックの感覚を身に付けさせるのは重要です。
でも、日本ではフローとストックの感覚が身に付いていない人が多いのが現状です。その原因は、子どものころのお金のもらい方や使い方に問題があります。
- 必要なものがあれば、その都度それを買うお金をもらう
- 毎月決められたおこづかいをもらい、それを全部使って次のおこづかいを待つ
- おこづかいを節約して、節約したぶんを貯金箱に貯める
このようなお金のもらい方や使い方をしていませんでしたか。
これでは、ストックという概念が身に付かなかったり、フローを生んでくれるストックの存在に気付くことはできません。
お金を生んでくれるストックの存在に気付くことは、お金で苦労しないためには不可欠です。これを、子どものおこづかいのもらい方や管理方法で身に付けさせましょう。
おすすめのおこづかい管理方法~おうち銀行のすすめ~
一定額のおこづかいをあげて、それを使わせるだけでは、フローの感覚しか身に付きません。毎月決められた額のおこづかいが入ってきて、それを使い切るとお金がなくなるだけです。
また、無駄遣いするなと教えても、おこづかいを節約して貯金箱に貯めるだけでは、ストックからフローを生み出すことができません。
そこで、おこづかいをお父さん・お母さん銀行に預けるという方法を本書ではおすすめしています。
我が家もこの方法を取り入れることにしました。ちなみに、お父さん・お母さん銀行では呼びにくいので、我が家ではおうち銀行としました。(ここからは、おうち銀行として紹介させていただきます)
おうち銀行のルールは
- おこづかいの中から、好きな額のお金を親に預ける
- 毎年お正月に、一定の利息が付く
- 利息はおこづかいとして使ってもよりが、そのままストックに加えても構わない
※お正月にしている理由は、日本ではお年玉をもらう文化があるからだそうです。そのため、お正月でなくても、各家庭でわかりやすい時期で大丈夫だと思います。
現在の日本は低金利なので、銀行にお金を預けてもほとんどお金が増えることはありません。
しかし、おうち銀行は違います。利息は5~30%程度とするのがおすすめです。
我が家は、計算もラクかなと思い、利息は10%にしました。

子どもも低金利だとお金が増えないのでつまらないですよね。
また、利息を使うかストックに追加するかを子どもに選ばせるのがおうち銀行のポイントです。子ども自身がフローを生んでくれるストックの存在に気付いて学ぶことができるからです。
おうち銀行は簡単にはじめることができますし、子どもの「お金の勉強」になるのでとてもおすすめです。
まとめ
本書は、現役の外資系金融勤めの著者が、「自分の子どもに教えておきたいお金の話」をまとめた書籍です。本書は、難しい金融用語や仕組みを子どもでも理解できるように説明しています。そのため、お金や投資などの知識に自信がないお母さんでもスラスラ読める一冊です。
本の構成としては、まずは親が知っておくべきことが記述されているので、お金や投資、経済のことについて親自身もしっかり学ぶことができます。そのあとに子どもにお金のことを教える方法が記述されているので、「お金の教育」のはじめ方のヒントになると思います。
我が家の子どもは幼児なので全てを理解するのは難しい年齢ですが、子どもに教えるべき経済の4つの基本から教えています。
「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」は、子どもに「お金」と「投資」に教えたいと考えているお母さんにはぜひとも読んでいただきたい1冊です。