こんにちは。かこママです。
ただいま、子供のおこづかいについて勉強中です。
そんなある時、「お金のこと、子どもにきちんと教えられますか?」という本を見つけました。タイトルから、これは「子供へのお金の教育」に参考になるのではと思い、読んでみることにしました。
この記事では、「お金のこと、子どもにきちんと教えられますか?」という本を紹介したいと思います。
「お金のこと、子どもにきちんと教えられますか?」という本を読んでみました。
今回、「お金のこと、子どもにきちんと教えられますか?(著者:河村京子、出版社:株式会社出版社)」という本を読んでみました。
タイトルを聞いて、少しドキッとしませんか?

いやいや。
今までお金の教育なんてうけたことないのに、簡単に教えられるわけないでしょ・・・。
というのが私の感想です(笑)。
でも、そんなお母さん方は多いのではないでしょうか。
著者は、3人のお子さんを持ち、母学アカデミー学長の河村京子さんです。
著者の子育ての目標は「子供を18歳で自立させる」ことで、自立した子供を育てるためには、「お金の教育」は避けては通れないので、幼いころからお子さんにお金の教育をしてきたということです。
実際に大学生になったお子さんは、家計簿をつけたりして経済的にも自立してやりくりをしているということです。
子育ての先輩である著者が実践してきたお金の教育はとても参考になると感じました。
自分が18歳で自立していたかと聞かれたら、正直自立していませんでしたが・・・。
ただ、この本を読んで我が子には18歳で自立してもらえるように子育てしたい思いました。
3つの自立とお金の教育
著者は、子供が将来自立して生きていくためには、次の3つの自立が必要だと述べています。
①「生活の自立」・・・自分のことが自分できるようになる
②「精神の自立」・・・自分一人で自分の人生を判断できる
③「経済の自立」・・・収入を得て上手に管理することができる
この中で、「経済の自立」にはお金の教育が必要です。でも、お金の教育は学校で学ぶ機会はありません。したがって、家庭でのお金の教育が将来的な「経済の自立」に大きく影響を与えるということですよね。
子供の年代別お金の教育方法
本には、子供の年代別のお金の教育のヒントが記載されていました。
ヒントを参考にしてお子さんの年齢にあったお金の教育をしましょう。
子供の年代別お金教育のヒント
お金は大事・大事期(3歳までの子供)
お金はおもちゃと違って大事なものということを理解させてあげてください。お金の価値を知る期(3歳~6歳の子供(年少~年長))
この年代の子どもは、おもちゃやお菓子など欲しいモノが出てきます。それらを買うためには、お金が必要なことを教えてあげましょう。お金体験期(6歳~9歳の子ども(小学校低学年))
実際に社会の中でお金を使う体験をさせてあげましょう。親のお金を使うよりも、自分のお金を使うほうが、より深い学びがあります。将来、子どもが「お金の自立」をするためには、この頃から「自分のお金を自分で判断して使う」経験が大事です。将来を見通すお金管理期(10歳以降(小学校高学年以降))
お金のこと、子どもにきちんと教えられますか?P42,43(著者:河村京子、出版社:株式会社出版社)
小学校高学年になると「自分の将来」を考えるようになります。どんな職業につきたいか、どこに住みたいか、などを考える時に実現させるためには「どのくらいお金がかかるか」も教えてあげましょう。そして、我が家のお金には限りがあること、そのお金を有効に使わなくてはならないことを一緒に考えていきましょう。
お金の教育に自信のないお母さんは、子供が幼いころから始めるのが良いのではないでしょうか。幼いころは、教える内容も簡単ですし、子供と一緒に成長できますよね。
親のお金の考え方が子供へ遺伝する!?
皆さんは自分の金銭感覚と親の金銭感覚が似ていると感じることはありますか?
子供の頃からずっと一緒にいる親の金銭感覚が子供に伝わりやすくなるのは理解できますよね。

でも、自分が親の立場になったら、
これって少し怖くないですか!?
なので、子供にお金の教育をする前に自分自身のお金に対する考え方を知る必要があります。また、夫婦でお金に対する考え方が違ったら、子供が困惑する原因となるので、夫婦で一度自分たちがどのような考え方なのか確認しておくのが良いと思います。
お金に対するイメージチェック
本の中で、お金に対するイメージチェックというのがあったので、一度試してみて下さい。
お金に対するイメージチェックシート
お金のこと、子どもにきちんと教えられますか?P73(著者:河村京子、出版社:株式会社出版社)
〇宝くじを年に3回以上買う・・・A
〇結婚記念日には必ずプレゼントが欲しい・・・C
〇自分の老後の生活資金のことが気になる・・・B
〇子どもに「〇〇しないとオヤツを買ってあげないよ」とよく言う・・・D
〇自分の夢のほとんどは、お金があったら叶うと思う・・・A
〇宝くじで大金が当たると人生は狂ってしまうと思う・・・E
〇テレビや雑誌の占いは必ずチェックする・・・A
〇子どもの誕生日は、なるべく成大に祝いたい・・・C
〇所詮人間は、大金を積まれると心が動いてしまうと思っている・・・E
〇今楽しむよりも、将来楽しむために節約するべきだと思う・・・B
〇プレゼントをもらうより、あげるほうが心地いい・・・D
〇自分の結婚式は、誰よりも豪華で盛大なものにしたかった(した)・・・C
〇通帳の残高が高くなると、とても不安になる・・・B
〇お財布には最低限のお金しか入れないようにしている・・・E
〇子どもの運動会やマラソン大会で「〇位以内に入ったらご褒美を買ってあげる」と約束したことがある・・・D
A~Eのうち、数が一番多いモノがあなたのお金タイプということです。
A:お金で夢を買うタイプ、B:お金があれば自由になれるタイプ、C:お金で愛情を買うタイプ、D:お金は権力の道具タイプ、E:お金は悪魔タイプ。
なんとなく、自分が想像していたタイプだったでしょうか?
詳細が気になる方はぜひ本を読んでみて下さい。
正しいお金の生活習慣を身につける方法
子供が正しいお金の生活習慣を身につけるに役立つのは「おこづかい」です。
ただ、日本ではおこづかいはタダでお金がもらえる制度という感覚ですよね。
このような感覚でおこづかいをもらっている子供はなかなか正しいお金の生活習慣を身につけることができません。
正しいお金の生活習慣を身につけさせたかったら、
おこづかいは労働の対価としてお金がもらえる制度
にする必要性があります。
お手伝いではなく仕事とする
子供の労働=お手伝いだと考えてしまいますよね。
ただ、お手伝いではなく、仕事とするのが正しいお金の生活習慣を身につけるためのポイントだそうです。仕事とすることで子供自身に労働に責任が伴う意識をもってもらうためです。また、親自身もお手伝いと仕事の違いをしっかり認識して使い分ける必要性があります。
では、おてつだい制を導入すると同時に仕事を習慣化できるものでしょうか。

なかなか難しそうだな。
そこで重要になってくるのが、幼いころ(3歳ごろ)から「お手伝い」をさせて、人の役に立つ経験を何度も繰り返すことです。人の役に立つことの喜びを味合うことで「労働するのは当たり前」という感覚が身につきます。そして、6歳ごろから「仕事」にステップアップし習慣化してきたところで、おこづかい制を導入するのが良い方法です。
また、仕事を習慣化するための2つのポイントは、
〇「自分のしたい仕事かどうか」
〇「仕事に対する覚悟」
そのため、おこづかい制を導入するときには、仕事の内容を子供自身に選ばせ、仕事内容と条件を書き出し契約を結ぶという流れにすることで習慣化しやすいということです。
お金を管理できる力を伸ばす
おこづかいで手にしたお金を「自分でちゃんと管理できる力」を伸ばすためには、お金を4つに分類するのがポイントです。
①今使うためのお金
お財布に入っているお金です(これは、一般的なおこづかいなイメージですよね)。ただ、必要経費と娯楽費にわけて考えるのがポイントです。
②ちょっと先のためのお金
貯金箱に入れて貯めておくお金です。このとき、貯金箱は開けにくいタイプがおすすめです。
③将来のためのお金
手元に置いておくのではなく、銀行などの金融機関に預けて利子をつけるお金です。このとき、子供と一緒に金融機関に行き、いったん通帳に入れたお金は決して途中でおろさないルールにするのがポイントです。
④人のためのお金
寄付など人のために使うお金です。
具体的な方法としては、③将来のためのお金→②ちょっと先のためのお金→④人のためのお金→①今使うためのお金の順番におこづかいをわけます。こうすることで、優先順位をつける練習にもなります。
おわりに
本を読んで、お金の教育と子供の自立はとても関係があるなと感じました。我が家もお手伝いから始め習慣化できたら、おこづかい制を導入したいと思います。また、親の金銭感覚が子供へ遺伝するということを改めて認識したので、自分のお金に対する考え方についても見直したいなと思いました。
おこづかいについてだけでなく、お金の教育を通して子供の自立を促す方法についても記載されているので、子育て中のお母さんにはとても参考になる本だと思います。ぜひ、読んでお金の教育のヒントにしてみて下さい。
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